テスラやスペースXの創業者として著名なイーロン・マスク氏。

新たな製品の開発において、「デザインよりも製造工程が重要」と語る。


氏が描く製品開発は、徹底して無駄なプロセスを省くことに重点を置く。

過去の開発で完成した製品は、終わり、出来上がった開発とし、未来に向けた製品開発の土台にすることを徹底する。


氏は、製造工程を


1番目「要件の定義」

2番目「プロセスの削減」

3番目「最適化」

4番目「スピードアップ」

5番目「量産化のための自動化」


の5段階に切り分けると語る。

また、特に2番目が重要であると強調する。

その考えを、米テスラで電気自動車(EV)開発における過去の失敗を通し、説明されている。


氏は、開発プロセスで一つの部品に注目する。

安全性を担当する技術者に「なぜこの部品が必要なのか」を問うと、「騒音と振動を防ぐため」と返答があった。

そして次に、振動の軽減を担当する技術者に同じ問い掛けを行うと「火災防止のため」と返答された。

この食い違いが、進めていた開発投資にストップ、リスタートを生み、無駄を発生させたという。

(『日本経済新聞 2021年9月4日号』)

私は氏が描く開発と、一人の人間の成功プロセスが共鳴しうると、強く興味を抱いた。

彼の毎回の開発サイクルは、ビジネスにおける目標設定、すなわち、成功サイクルと同様のプロセスであろうかと。

ドイツの哲学者ヘーゲル(1770年-1831年)は、人の「精神(ガイスト)」の”変化の法則”を説いた。

『世界、そして人間は、ある段階を繰り返しながら発展していく。そのプロセスは「①テーゼ(正)」「②アンチテーゼ(反)」「③ジンテーゼ(合)」の三段階に切り分けられる』と。

「テーゼ」とは変化前の魂の状態で、宗教思想で言えば因果法則の「因」の状態であり、何かを成し遂げようと意思決定する状態にある。

意思決定が行われると「アンチテーゼ」にプロセス進行する。

「アンチテーゼ」とは、テーゼ精神の内面から対立的な反応が起こり、一つの意思(正)から二つの意思(正+反)に変態する状況である。

私たちの生活に根ざしたアンチテーゼを言えば、「善意の欲求(正)」に対する「葛藤(正+反)」であろうか。

そして葛藤を超越すると「ジンテーゼ」にプロセス進行し、”一時的な”終着となる。

「ジンテーゼ」とは、対立を終えてまったく新たなものへ革新された状態で、内面に『現状から新たなアンチテーゼ反応を起こそう』との意思、性質を含む精神状態である。

つまり、次の意思決定「テーゼ」に向かう「合」と「正」の一体化である。

このヘーゲル哲学の本質は、「自己変革」や「自己承認」を、「自己の内面」から確立しようとするところにある。

それは、因果を自身の内から見出す、仏教精神に近いと言えようか。

このヘーゲル哲学から、イーロン・マスク氏の開発プロセスを見ると、最重要に置く「プロセスの削減」は、イーロン・マスク氏(会社法人)の内面に起こるアンチテーゼであろう。

一流の経営者は、社会帰属性のある「善意の目標」を掲げることで、反発する力を迎え入れている、と言えるのではないだろうか。

同社の技術者に見る「話の食い違い」とは、「この部品は必要であろう」との主張に潜む『自己都合の理由付け』『主体性から離れた受動性』『見栄』『欲望』から生まれる非一貫性であると見受けられる。

つまり、氏は、その非一貫性を常に排除し、限りなく社内のベクトル、意思統一を研ぎ澄ましておられるのであろう。

では次に、氏の開発サイクルから学び取られる、個人に位置したビジネスの目標到達サイクル、成功サイクルとはいかなるものか。

具体的に挙げれば、社会帰属性、または組織帰属性のある「程高い目標」を掲げた時(因・テーゼ)、必ず帰結するのが、心中に起こる「遊びへの執着・他者への見栄・他者への妬み」等の欲望だ(経過・アンチテーゼ)。

その際に、その自身の内面に気付き、排他する「セルフマネージメント」、仏教思想で言う「観心」の作業は、絶対的に最短な目標到達、そして成功へ導く、最重要のカテゴリーであろう。

そして無駄な欲望を超越したマインドの人(果:ジンテーゼ)のみが、到達に至り、その到達を土台として更なる到達へサイクルすると言える。


「少年よ大志を抱け」とは、日本人が親しみ、長く語り継いでいる、教育者クラークの言葉である。

社会は未だコロナ禍にあるが、私自身、いつまでも若者のように素直で大きな夢を抱き続け、また、その夢に現実性を持たせる社会人でありたいと願う。

その上で、コロナ禍においても、社会に元気を与える会社でありたい、そう切に思う。

#コロナ禍の仕事術

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